Appleが新製品を発表しました。
新しい「iPhone 18 Pro」は21万9,800円から。そして、折りたためる新モデル「iPhone Duo」は、なんと36万4,800円からです。iPhone Duoの2TBモデルは57万4,800円。スマートフォンというより、ちょっとしたパソコン以上の価格になっています。
「新しいiPhoneは気になるけれど、さすがに高すぎる……」
そう思っていたところ、Appleが公式に製品のレンタルを始めたという情報を見つけました。iPhoneなら月額17.99ドルから借りられるとのこと。
日本円なら月額約2,800円です。これなら手が届くかもしれません。
ただし、調べてみると「月額料金を払い続ければ自分のものになる」という一般的な分割払いとは、仕組みが大きく異なりました。さらに、現在利用できるのは米国のみです。
Appleの新サービス「Apple Upgrade」とはどのようなものなのか。料金や注意点、日本でも使えるのかを、わかりやすく解説します。
Apple公式のレンタル「Apple Upgrade」とは

「Apple Upgrade(アップル・アップグレード)」は、Apple製品を月額料金で借りられる米国のリースサービスです。
Appleと後払い決済サービスのKlarna(クラーナ)が提携し、2026年7月に米国で始まりました。対象は次の4種類です。
- iPhone
- Apple Watch
- iPad
- Mac
日本の携帯電話会社にも、一定期間後にスマホを返却すると残りの支払いが免除される購入プログラムがあります。Apple Upgradeも、それに近い仕組みです。
ただし、契約期間中の製品はKlarnaの所有物です。月額料金は、製品を買うための分割代金ではなく、借りて使うための料金と考えるとわかりやすいでしょう。
iPhone 18 ProとiPhone Duoのレンタル料金はいくら?

今回発表されたiPhone 18 ProとiPhone Duoも、米国ではApple Upgradeの対象です。
最小容量モデルの料金は、次のようになっています。
| 機種 | 24カ月契約 | 12カ月契約 | 日本での販売価格 |
|---|---|---|---|
| iPhone 18 Pro | 月額34.99ドル(約5,400円) | 月額49.99ドル(約7,700円) | 21万9,800円~ |
| iPhone Duo | 月額57.99ドル(約8,900円) | 月額82.99ドル(約1万2,800円) | 36万4,800円~ |
※日本円は1ドル=約154円で計算した目安です。為替相場によって変わります。また、AppleCareや米国の税金は含まれていません。
たとえば、iPhone Duoを24カ月契約で借りると、支払総額は次のようになります。
57.99ドル×24カ月=1,391.76ドル
日本円にすると、約21万4,000円です。
日本での販売価格は36万4,800円からなので、購入するより約15万円安く2年間使える計算です。
iPhone 18 Proの場合は、24カ月の支払総額が839.76ドル。日本円では約12万9,000円になります。
ただし、安くなるのには理由があります。24カ月間支払っても、端末が自分のものになるわけではありません。契約終了後は、原則として返却する必要があります。
ほかのApple製品はいくらで借りられる?

Apple Upgradeの最低月額料金と契約期間は、次のようになっています。
| 製品 | 月額料金 | 契約期間 |
|---|---|---|
| iPhone | 17.99ドル~(約2,800円~) | 12カ月または24カ月 |
| Apple Watch | 11.99ドル~(約1,800円~) | 12カ月または24カ月 |
| iPad | 11.99ドル~(約1,800円~) | 24カ月または36カ月 |
| Mac | 24.99ドル~(約3,800円~) | 24カ月または36カ月 |
※日本円は1ドル=約154円で計算した目安です。為替相場によって変わります。また、実際の月額は選ぶ機種や容量、契約期間などによって異なります。
古いApple製品を下取りに出せば、月額料金を下げることもできます。申し込み時にはKlarnaによる簡易的な信用審査がありますが、この審査自体は信用スコアに影響しないとされています。
契約が終わったら、製品はどうなる?
契約期間が終わったときは、次の3つから選べます。
1.返却して終了する
使っていた製品を返却し、契約を終了します。
月額料金をすべて支払っていても、返却すれば製品は手元に残りません。中古品として売ったり、次回の下取りに出したりすることもできません。
2.返却して新製品に乗り換える
使っていた製品を返却し、新しいiPhoneやiPadなどに乗り換えます。
新製品を選ぶと、その製品に応じた新しい月額料金で契約が始まります。1~3年ごとに新しいApple製品を使いたい人に向いている方法です。
3.残額を払って買い取る
製品を気に入って、そのまま使い続けたい場合は買い取りも可能です。
この場合は、おおむね「製品の販売価格から、それまでに支払ったリース料金を差し引いた残額」を一括で支払います。
つまり、安い月額料金だけで最終的に製品が自分のものになるわけではありません。所有したければ、契約終了時に追加の支払いが必要です。
「月額2,800円なら安い」とは限らない
Apple Upgradeの月額料金を見ると、かなり安く感じます。
しかし、これは端末代金をすべて分割しているのではなく、契約終了後に端末を返すことを前提とした料金です。
たとえば、iPhoneを購入して2~3年後に自分で売れば、中古端末の売却代金が手元に残ります。一方、Apple Upgradeで返却した場合、売却益はありません。
毎年または2年ごとに新製品へ乗り換えたい人には便利ですが、同じiPhoneを長く使う人は、購入して使い続けるほうが結果的に安くなる可能性があります。
AppleCareは月額料金に含まれない
もうひとつ注意したいのが、故障や破損への備えです。
Apple Upgradeの料金には、Appleの保証サービス「AppleCare」が含まれていません。必要な場合は、リース料金とは別に加入します。
また、返却する製品は良好な状態であることが求められます。画面が割れているなど大きな損傷があると、追加料金を請求される可能性があります。
「借りている製品」なので、自分で購入した端末以上に、傷や故障に気を配る必要がありそうです。
途中で返したくなった場合は?
契約期間の途中で返却したり、早めに新機種へ交換したりする場合は、手数料がかかります。
また、支払いを3回続けて滞納すると契約が終了し、未払いの残額を一括で求められる場合があります。
月額が安くても、12~36カ月間続く契約です。申し込む際には、月額料金だけでなく契約期間や途中解約の条件も確認する必要があります。
Apple Upgradeは日本でも使える?
残念ながら、2026年9月現在、Apple Upgradeを利用できるのは米国だけです。日本のApple StoreやApple公式サイトでは申し込めません。
日本でApple製品を分割購入する場合は、「ペイディあと払いプランApple専用」などが利用できます。ただし、こちらはApple Upgradeのようなレンタルではなく、代金を分割して製品を購入するサービスです。
また、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルには、iPhoneを一定期間後に返却することで負担を抑える購入プログラムがあります。現時点でApple Upgradeに近い方法を日本で利用したいなら、各携帯電話会社の返却プログラムが候補になります。
まとめ
Apple Upgradeは、高額になったApple製品を低い月額料金で使える米国のリースサービスです。
- iPhoneは月額17.99ドルから
- 契約期間は製品によって12~36カ月
- 契約終了時に「返却」「新製品へ乗り換え」「買い取り」から選ぶ
- AppleCareは別料金
- 返却時に破損があると追加料金が発生する可能性がある
- 2026年9月現在、日本では利用できない
「月額約2,800円で新しいiPhoneが使える」と聞くと魅力的ですが、購入ではなくレンタルです。契約が終われば、返却するか、残額を払って買い取らなければなりません。
新製品が出るたびに乗り換えたい人には便利な選択肢。一方で、1台を長く大切に使いたい人には、購入のほうが向いているでしょう。
iPhoneが36万円を超える時代、日本でもApple公式のレンタルが始まるのか。今後の展開に注目したいと思います。
参考サイト

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